Tsubame_5のタイトルで日記を書くのは今日で終わりにします。3秒足らずのレースでした。
まさかコース材質変更でこんなに走りが変わってくるとは想像していなかった。宮崎で使用している材質とは異なるものだった。コース材質を見た瞬間に違和感を感じた。とりあえず、土曜日に熊本入りして感度調整用のコースでセンサの動きをチェックしてみると・・・・・・。なんだこりゃ!?センサ基板がありえないくらいプルプル震えている。すぐさまPDの値を変更し、適切なゲインを探すがプルプルが取れない。不安のまま、とりあえずAコートで試走。いつもよりフラフラしながら走行し、クランクの引き込みもとても遅かったが、17秒台で何とか完走。宮崎の他校の最速タイムが18秒台だったからとりあえず、クランクの引き込みとゲイン調整に時間を使った。更に、途中からスタートゲートセンサが反応しないトラブルも。これは、車検対策でタイヤの厚さを1ミリ増やしたことでセンサの高さが合わなくなった事に後から気が付いた。結局3回の試走でゲインも合わせられず、スタートゲートセンサの不安を抱えながら、その日はホテルで2時半まで足回り、ステアリング周り、そして後輩の車の調整・・・・・・。
そして今日の本戦。試走がAコートだったのにも関わらず、なんと本戦はBコート。しかも、参加台数が多いため1回限りの走行。重く圧し掛かる不安とプレッシャーでジュースすらのどを通らない。いよいよ、本番。しまさんにレギュレーションを確認し、手動スタートに切り替えた。プルプルが取れないので、速度を若干落し気味で走行。1個目のクランクをスムースに曲がり、引き込みは何とか落ち着いてきたなと思った瞬間、S字で車体の挙動が乱れる!!次の瞬間、体育館の冷たい床にTsubame_5は叩きつけられた。わずか3秒足らずのレース。「あぁ!」と叫んだ瞬間に全てが終わった。完走さえすれば間違いなく17秒台で走行出来た設定だった。結局、宮崎代表は18秒前半のタイムで全国出場が決まったのでとても悔やまれる結果に終わった。
Aコートで決勝トーナメントが行われている時に、しまさんの車体をじっくり見させて頂きながらふとBコートのR45のコースが目に入った。何かが違う。この事をブログに書こうか迷ったが、事実なので正直に書きたいと思う。決して誰かに責任を求めているわけではないのでご理解頂きたい。
実は、レギュレーション上コースの幅というものは決まっている。「ジャパンマイコンカーラリー大会競技規則」によると、第3条2のコース規格で、「コースの中央に幅 20mm の白線とその両サイドに幅 10mm の灰色の線からなるセンターラインと、両側の路肩に幅 30mm の白線を引く。材質は別に定める。」とある。この「幅10mmの灰色の線」がもし、幅9mm〜12mmであったらどうなるだろうか。デジタルセンサのマシンは問題なく走行できるのだが、アナログセンサのマシンは問題である。A/D値が異なってくるからである。ちょうどR45の中心が一番灰色が膨らんでいて、両端が細かった。恐る恐る、スケールで実測してみたらやはり10mmの幅で無い部分があった。
自分が脱輪した、Bコートに設置してあったコースで測ったので、Aコートがどうだったのかは分からないがショックだった。もちろん、事務局のSTAFFの皆さんは少しでも傷付きにくく、耐久性のあるコース素材を研究されて、より良いコースコンディションで参加者の皆さんにコースを走ってもらえるように工夫されている事には本当に感謝している。だが、自分はこのコースの寸法誤差に気が付いてしまった。
しかし、Bコートでしっかり走れるアナログセンシングのマシンもあったし、コースアウトの原因はコースだけではなさそうだ。アナログセンサのセンサの幅を可変式にしたり、もっと経験を積んでゲインの上手い調整方法を自分が身に付けておけば今回のような事にはならなかった。結果的に、九州大会ではデジタルセンサの車が優位だったのかもしれない。本当に悔しかった。九州大会で良い結果を出すために、今までの全ての技術を投入して仕上げたマシンだっただけに本当に残念な結果に終わった。とくながさんも4年かけてやっと全国への切符を手に出来たと仰っていた。自分もまだまだ経験を積まなければ、北海道に行く資格は無いようだ。
とくながさんや綿貫さんをはじめ、全国出場が決まった皆さん本当におめでとうございます!!ご一緒出来ずに残念ですが、来年こそは一般の部で必ず代表権を獲得できるようにまた1から出直します。ということで、Tsubameシリーズも今大会で引退かなぁ?次はSonicかも!!笑 しばらくは、気持ちの整理がつくまでマイコンカーには触れないでおこう・・・・・・。
「成功より失敗から学べることの方が多い」って自分に言い聞かせてまたガンバロ♪応援してくださった皆さん、本当にありがとうございました。