あれぇ?なんで、こんな車が速いんだぁ??って思うことが結構ある。最近、マイコンカーもやっぱり実車に関する知識が必要なんだなぁ〜って思うようになった。
今までは、理屈とか理論とか物理法則とかそんなに気にしてなかった。HONDAの本田宗一郎さんみたいに、がむしゃらに「ものづくり」をして来たけど、より良いものを創るためには「技能」だけじゃなくて、優れた「知識」が必要だってことに気がついた。
何を今更?って思うかもしれないけど、時々、のぞきに来るソーラーカーをやってる機械科の子に自分の考えはいつも否定されてしまう。まさに、その子は「技能」と「知識」を両方持ってる子。考えをすぐ具体化できるところがホント凄い。
でも、最近疑問を感じるようになってきた。その子は、材料を買ってこさせて自分で電子回路以外のハードを全て作ってしまう。しかも、一切の妥協を許さないし、製作を頼んだ子の意見をあまり聞こうとしない。
もちろん、車の運動性能も良くてプログラムが完璧に仕上がれば、自分の車はとても敵わない。とある先生にも「お前の一番の敵は誰だか分かるかぁ?」って言われてはっとした。
確かに、新入生達には予算の問題や、それぞれの学科の知識を教えあえるように1台の車を2人で作らせた。でも、ハードが出来ないからって2年生で諦めて、別の子に作らせるのはどうなのかなぁって思う。こんなの、外注してるのと変わらないじゃん。
しかも、悔しいけどその車の出来が良いから、顧問の先生がその子に本気で製作を頼んで、図面まで描かせてた。図面を見た感じ、生徒が頼んでつくった車とほぼ基本設計は同じ。これじゃ、コピーマシンじゃなぃの??って思う。
今年のロボットの全国大会でも優勝と準優勝のマシンはほぼ外観は同じで制御機構も同じだったらしい。もちろん、同じ高校。でも、レギュレーションには「コピーマシンはなるべく製作しないよう」にと意味する内容が書いてあった。
自分は、コピーマシンを完全に否定するわけではない。だって、F1のように究極に研究がし尽くされた車は、おのずと最適な車体形状が何十年の歳月をかけて決まってくるから。でも、自分達がやってるマイコンカーはそうじゃなぃと思う。
ハードが苦手だからとか、車の知識が無いから、加工技術が無いからって、他人に車を作らせることだけは自分はしたくない。
どんなに精度が悪くても、まっすぐ走らなくてもそれが自分の腕で作った車だから。