何か、今日はいや〜な一日になってしまった。ある後輩二人を本気で怒った。いつも通りにテスト走行させながらログを採ってると、コース上にティッシュが一枚置いてあった。こいつら〜また何かする気だなぁって思って、「おぃ、それちゃんと取っとけよ〜」って言ったまでは良かった。で、車を走らせて見ると、一番トップスピードが出るちょうど坂になったところであり得ない落ち方をして、椅子の下に突っ込んだ。
 明らかにおかしいと思って、まさかなぁ〜と思いながらログを解析した。CPUは正しかった。あり得ないセンサーの値と、挙動が記録されていた。しかも、白を誤認識した時間まで。明らかにティッシュ一枚分のサイズに当てはまっていた。
 すぐさま、後輩を呼んで問い詰めると、否定はしてたけどログを見せると認めた。普通、直ぐに謝るだろうと思って何も言わなかったらヘラヘラしてたからブチキレた。正直、失望した。故意に車を壊す奴が居るなんて思いもしなかった。それが一番期待していた後輩だったから。
 たった一度のクラッシュでも車のセッティングはめちゃくちゃ。特に、トップスピードで坂から落ちて、椅子に突っ込むとか最悪。センターはずれるゎ、足回りの軸は曲がるゎ、一番調整が難しいギヤの組み合わせも狂った。ものづくりをする奴が、他人のマシンを壊すなんてホント論外。
 だから、本気であり得ないくらい怒った。考えが甘すぎる。0.01秒速く走るために寝る時間も惜しんでどれだけ研究してるのか考えろ!って感じだった。大会まで1ヵ月切ってるのにこんな事で1年をふいにしたくない。
 おかげで、部の雰囲気は最悪。2年のメンバーは分かってくれたけど、1年はこれからどうなるか分かんない。もし、自分が必要とされて無くて、後輩にとってどうでもいい存在ならこれからの違う道を考えなきゃいけない。間違いなくマイコンカーを続けられないだろぅ。
 めちゃくちゃ怒った後に半端なく後悔した。言い過ぎだったって。
 怒ることがこんなに辛いことだなんて初めて実感した日だった。