今日は朝から全校朝会でした。ここで、先日の卒業式を終えた勤続16年の3年生の学年主任の先生がかなり意味のあるお話をして下さった。
冒頭に全国で活躍している先輩達のお話をしていた。確かにまだ第一期生が30代というまだ歴史が浅い自分の学校。しかし、昔と今を比較すると「元気がない」のひとことに尽きるようだった。
昔は何事にも積極的に取り組む生徒が多かったし、教員が生徒に引っ張られているようだった。しかし、今はそう思えない。教員が生徒に何かしよう!と提案してそれを仕方なく受け身でとらえているのではないか?って先生が仰った。積極性がなく、何もかもが受け身。
実は明日、明後日と一般入試が行われるが、自分の所属する学科は定員割れをしている。なぜ人気がないのか?先生方はそのことを結構気にしているようだった。だから、遠回しに今回のお話をされていたのかもしれない。
「内容が悪いわけではないし、就職・進学とも結果を出している!」だから俺達教員はもっと中学生にこの高校の良さを分かってもらいたい。って仰っていた。
しかし、自分の高校を批判するわけではないけど、実際に「電子技術」や「ハードウェア技術」って教科はその名の通り電子回路やハードウェアを学習するべきだと思う。しかし、現実は電子技術では今日まで基本情報対策をしてきたし、ハードウェア技術の教科書をほとんど使わないで午後試験対策でCASLを学習したり。電子回路の授業でも基本情報対策をしたり・・・・・。
学科主任の先生がこんな事を仰っていた。「今年の卒業生は最後まで、トランジスタって何?っていう感じの子がいた。やっぱりこのままじゃいかんねぇ。」って。
体験入学に来た中学生も今の現状を知ってたら多分受験したいとは思わないかもしれない。だって、体験入学の内容と実際の学習内容が大きく異なっているから。
この前の電車に乗っていると、とある近くの工業高校生がテストに出された電子回路の話をしていた。どう見ても1年生だったけど、明らかに自分達の学習内容より高度な内容だった。
確かに、自分の学校は基本情報技術者試験を現役の高校生が取得する!という凄いことをやってきた。でも、生徒の立場からするとそれは全体のほんの数パーセントでしかない。学びたい専門教科があるのに学べない。結局3年間を終えて自分は何を学び何が出来るようになったのか?そう思う生徒が1人でもいるならば何か変えなければいけないと思う。
定員割れが何を意味してるのか。今の現状をどう変えていくのか。自分に出来ることはたくさんありそうだ。
ものづくりをしたい!って思って生産技術系の部活に入る生徒が少ない。他の学科には体育系の部活をやめて、自分の学科の部活に何となく所属している部員もいる。大会やコンテストの直前だけ部活に来て頑張ったって結果が出るはずがない。
地道に毎日夜遅くまで学校に残って、目標に向かってちょこっとずつ前進する。周りから見れば能率が悪いって思われたり無駄な努力に見えるかもしれない。でも、今の自分の学校の現状を考えるとマイコンカーを通して学校の活性化に貢献したい。誰かが頑張れば絶対、周りも頑張るはずだから。
自分だけじゃなく、後輩の育成もしっかりやらなきゃ先が続かない。限られた時間で自分が学校に、そして母校にどれだけの事を出来るか分からない。でも、ちょっとだけでも自分の行動が学校全体のプラスになればそれで良い。
あ〜語りすぎちゃった(笑) でもホント自分はこの学校が好きだし、良い方向に進んで欲しいって思った一日でした。皆で盛り上げていくぞぉ!!